投稿日:2021年5月17日

マンションの修繕工事が必要なワケ

こんにちは!
愛知県蒲郡市を中心に愛知県内で、外壁塗装、屋根塗装、吹き付け塗装、防水工事などを手掛ける株式会社大祐塗装店です。
マンションは、建築基準法に基づいて建築された頑丈な建物ですが、それでも年月の経過と共に劣化が進むことは避けられません。
そんな経年によって起こる建物の劣化を防ぐことを目的にして行われる工事が大規模修繕工事です。
今回は、「マンションの修繕工事が必要なワケ」と題して、大規模修繕工事が必要な理由や必要な工事項目をご紹介したいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。

大規模修繕工事が必要な理由


建物は、雨風や日射の影響を受け、年月と共に劣化が進みます。
頑丈なマンションにおいても寿命があります。
定期的に建物をメンテナンスすることで、経年劣化による影響をできる限り抑え、長く安全に建物を使うことができます。
建物を守るためには、コンクリート内部の劣化を抑制することが最も重要になります。
コンクリートの内部には鉄筋がありますが、鉄筋がさびることで建物の強度が弱くなります。
通常、空気に触れる建物の外部から内部にゆっくりと変化が進んでいきます。
しかし、ひび割れや防水層の亀裂などがある場合には、水や空気がコンクリート内部に入り込むことで劣化が進行してしまいます。
内部にまでわたる深刻な劣化を予防するためには、劣化が軽度なうちに対処する必要があります。
大規模修繕工事では、壁の補修などを行うにあたって足場を設置するため、足場が必要となるさまざまな工事をまとめて行います。
その結果として大規模な工事になります。
経年による劣化は、放置すれば状態の悪化を招きます。
適切に大規模修繕工事を行うかどうかで、見た目や快適さに大きく差が出るでしょう。
また、適切な時期に大規模修繕工事を行うことで、マンションの資産価値の低下防止にもつながります。
同時に、バリアフリー化や防犯設備の強化といった現代のライフスタイルに対応した改修を行うことで、快適性の向上に伴い資産価値を高めることができるでしょう。

大規模修繕工事で必要な工事項目

大規模修繕工事で行う工事には、どのようなものがあるのでしょうか?
作業を行うために必要な工事、建物の保全のための工事、建物内外の部位や設備に関わる工事などがあります。

仮設工事

仮設工事には、共通仮設工事と直接仮設工事の2つがあります。
共通仮設工事とは、現場の工事事務所、作業員詰め所、資材置き場、仮設トイレ、仮設倉庫などを設置する工事をいいます。
仮設電気や水道、事務所内のインターネット環境なども含まれます。
直接仮設工事は、建物の外周に架ける足場を置する工事のことです。
足場だけでなく、飛散防止のメッシュシートや落下を防ぐ防護柵、侵入防止用フェンス、その他各種養生なども設置します。

下地補修工事

天井や壁、床など建物の各部位を目視や打診によって調査し、調査結果に従って補修を行うことを下地補修工事といいます。
ひび割れや欠損、爆裂などが劣化の例として挙げられます。
ひび割れの場合には、発生箇所やひび割れの大きさ、発生要因によりポリマーセメントペーストを擦り込んだり、エポキシ樹脂を注入したりします。

塗装工事

塗装工事には、外壁塗装工事と鉄部塗装工事の2つがあります。
初めて行う大規模修繕工事の場合、既存の塗膜がそのまま使用できることが多く、外壁塗装工事が必要でないこともあります。
しかし、回を重ねた大規模修繕工事の場合には、外壁塗装工事が必要です。
作業は、劣化した塗膜の除去、サビ落とし、各種塗料や塗材の塗布、仕上げ処理の順で行います。
鉄部塗装工事とは、玄関扉と枠、エレベーター扉と枠、手すり、メーターボックスなどの鉄製の部位やパーツを塗り直す工事をいいます。
鉄部塗装工事の下地処理では、サビや塗膜の剥がれや傷をワイヤーブラシやサンドペーパーを使って除去していきます。
塗装工事では、下地処理後に下塗り、中塗り、上塗りを行うのが基本です。

シーリング工事

シーリング工事とは、外壁の目地をシーリング材で埋めていく工事です。
足場の設置を必要とする部位が多いため、大規模修繕工事の際に全面的に打ち替えるのが一般的です。
防水性を高めて雨漏りを防いだり、伸縮性を持たせたりすることによって耐震性を高めることにもシーリングは役立ちます。
シーリング材は、外壁以外にも、サッシ枠の周りや手すりの支柱脚周りなどに充填されています。

防水工事

屋上やバルコニー、外部に開放された廊下、外階段などに対して防水工事を行います。
屋上の防水工事では、アスファルト防水、シート防水、塗膜防水などの工法が用いられます。
また、既存の防水層の上に新しく防水層を施工する方法と、既存の防水層を全面撤去して新しく防水層を施工する方法があります。
既存の防水の仕様や劣化状況の確認をしたうえで、最適な材料、工法を選ぶことが大切です。

建具、金物工事

マンションの共用部分の建具の代表として玄関扉が挙げられます。
修繕工事では塗装の塗り替えが主となります。
扉に付帯するドアクローザーや蝶番といった部品交換を行うこともあります。
劣化がひどい場合には、玄関扉自体を交換するケースもあります。
また、窓のアルミサッシの部品もしくはサッシ自体を交換することもあります。
共用部分に付帯する金物には、住戸名札、階数表示板、集合郵便受け、面格子、金属手すり、物干し金物、消火栓ボックスなどがあります。
大規模修繕工事を行うときに、交換できるものは交換し、スチール製の面格子や手すりはサビを除去して補修します。

設備工事

大規模修繕工事では、給水設備や排水設備、電気設備、ガス設備、テレビ共同受信設備、電話設備、インターネット設備、排気設備、消火設備、防災設備といった設備の工事も必要です。

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