外壁塗装に使われる塗料にはどんなものがあるの？

こんにちは！
愛知県蒲郡市を中心に愛知県内で、外壁塗装、屋根塗装、吹き付け塗装、防水工事などを手掛ける株式会社大祐塗装店です。
外壁リフォームを検討する際には、「どんな塗料があるのかな？」「どの塗料を選ぶといいのかな？」といったお悩みがあると思います。
外壁塗料の素材や性能はさまざまです。
今回は、外壁の塗料を選ぶ際に理解しておきたい「塗料の種類やそれぞれの特徴」をご紹介したいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。

主な8種類の外壁塗料の特徴

アクリル塗料

塗料の主成分がアクリル樹脂の塗料を「アクリル塗料」といいます。
軽量であるため、重ね塗りがしやすい塗料です。
また、光沢があり発色しやすいため、調理家電や自動車の上塗りでよく使用されています。
最も安価な塗料です。
しかし、耐用年数が約3年～8年と短く、すぐに塗り直しのメンテナンスが必要になります。
そのため最近では、外壁のメンテナンスに採用されるケースは多くありません。
とりあえず施工費を安く抑えたい、こまめに塗装リフォームをしたいという場合に向いている塗料だといえるでしょう。

ウレタン塗料

主成分がウレタン樹脂の塗料を「ウレタン塗料」といいます。
柔らかい素材のため、密着性に優れています。
細かい箇所や曲面にも対応できるため、複雑な形状の外壁にも最適です。
またモルタルや鉄、アルミ、コンクリートの外壁とも相性が良い塗料です。
弾力があり、ゴムのように伸縮する製品もあるため、木材にも塗装が可能です。
剥がれにくく硬度があります。
耐用年数は約5年～10年です。
独特の光沢感があるタイプが多いため、仕上がりが気になる方にはオススメできません。
できるだけ施工費を安く抑えたい、剥がれが気になっている箇所があるので補修したいという場合に向いている塗料だといえるでしょう。

シリコン塗料

主成分がシリコン樹脂の塗料を「シリコン塗料」といいます。
総合的に住宅保存に掛かるコストを大きく削減できるといわれる、非常にコストパフォーマンス性の高い塗料です。
耐久性や耐水性、費用などのバランスが良く、耐用年数は約7年～15年です。
透湿性に富んでいて、結露が発生しにくいことも、人気の理由の一つに挙げられます。
コストパフォーマンスに優れた塗料を使いたい、安心できる塗料を採用したい、外壁の塗り直しと同時に結露対策も行いたいという場合に向いている塗料だといえるでしょう。

フッ素塗料

主成分がフッ素樹脂の塗料を「フッ素塗料」といいます。
耐熱性・耐寒性が高いため、あらゆる気候に対応ができます。
また、耐用年数も約12年～20年と非常に長いのが特徴です。
ただし費用が高いため、一般住宅では、外壁よりも施工面積の狭い屋根にのみ採用されることが多いです。
雪が滑り落ちやすいため、積雪地帯の屋根の塗装でも使用されています。
酸性雨や紫外線に強く、汚れが付着しても雨で流れ落ちるため、長い期間メンテナンスをしないで済みます。
そのため、陸橋や鉄塔、高層ビルなどの塗装にも適しています。
高級な外壁塗料を使用したい、立地的に頻繁に外壁塗装を行えない、家を長持ちさせたいという場合に向いている塗料だといえるでしょう。

ラジカル塗料

これまでの塗料に多かったチョーキング現象の発生を抑えるために開発された塗料です。
「ラジカル塗料(ラジカル制御型塗料)」は、塗膜の劣化・変色を防ぐ高耐候酸化チタンや光安定剤を主成分とします。
アクリル・シリコン・フッ素など一緒に配合されている合成樹脂の成分は、製品によって異なります。
耐用年数は約8年～16年です。
比較的リーズナブルで高性能な塗料を使いたい、コストパフォーマンス性を求めている、最新技術の塗料を試したいという場合に向いている塗料だといえるでしょう。

セラミック塗料(断熱塗料／遮熱塗料)

セラミックが配合された塗料を｢セラミック塗料」といいます。
セラミック塗料には主に3つのタイプがあります。
・セラミックビーズを加えることにより、熱を遮断し「断熱」や「遮熱」の効果を発揮する
・親水性が高いため、外壁が汚れにくくなる「低汚染性」の機能がある
・陶磁器の材料を吹き付けることにより「石材調のデザイン」にできる
合成樹脂の成分によって変わりますが、耐用年数は約10年～20年です。
ところで、断熱塗料と遮熱塗料では、性質が異なります。
断熱塗料は、太陽の光を取り入れながら、室内・室外間の熱を行き来しにくくする働きをすることが特徴です。
そのため、冷房と暖房、どちらの効率も向上させます。
遮熱塗料は、太陽の光を遮ることで自然光の熱をカットします。
そのため、夏場は涼しく過ごせますが、冬場は室内の温度が下がり、寒くなってしまう可能性があります。
省エネ効果を期待できる塗料で施工したい、夏場の外からの熱気が厳しい吹き抜けや2階リビングがある、意匠性の高い石材のような外観にしたいという場合に向いている塗料だといえるでしょう。

光触媒塗料

白色の顔料である酸化チタンの性質を利用した塗料を「光触媒塗料」といいます。
酸化チタンは、太陽光から放出される紫外線が当たり化学反応を起こすことで、壁面についた汚れを分解します。
現在主流となっている塗料の中では最も高額ですが、雨水を利用して汚れを自然に洗い流してくれるというメリットがあります。
しかし、紫外線や雨が当たらなければ効果を発揮しにくいため、隣家との距離が近い、日当たりが悪いなどの建物の場合、相性が合わないことがあります。
また、主原料が白色顔料であるため、濃い色の外壁にはできません。
耐用年数は約10年～20年です。
日当たりが良い家に住んでいる、外壁の手入れの頻度を減らしたいという場合に向いている塗料だといえるでしょう。

無機塗料

無機物(鉱物)を主成分とした塗料を「無機塗料」といいます。
チョーキングや色あせなどのトラブルは、有機物の劣化によって引き起こされます。
そのため、無機物を使った塗料の場合、外壁が汚れにくいというメリットがあります。
また不燃性が高いことも人気の理由の一つに挙げられます。
ただし、無機質だけでは固すぎるため、ひび割れが発生しやすくなります。
それゆえ、現在「無機塗料」と呼ばれている製品のほとんどは、最低限量の有機物(合成樹脂)と混合した有機・無機ハイブリッド塗料です。
混ぜる有機物により変わりますが、耐用年数は約10年～25年です。
耐久力が高い塗料を採用したい、防火性の高い外壁にしたいという場合に向いている塗料だといえるでしょう。